大切なペットとのお別れ。とても辛いものですが、家族の一員としてちゃんと供養してあげたいと思わずにはいられません。最近は、ペットとのお別れのために、人間の葬儀と同じような形でのお見送り、「ペット葬儀」をする方が増えています。
ペットの葬儀には、さまざまな方法があります。今回はペットとのお別れの方法はどんなものがあるのか、そしてペットの葬儀社とはどんな感じなのかについてご紹介します。
がまんしないで。悲しみや後悔と向き合う時間も必要
ペット供養の葬儀社探しは最後のお別れからすぐでなくても大丈夫です。がまんせず悲しみに向き合う時間を作りましょう。
今はムリに前向きにならなくていい
大切な家族を亡くしたのだから、前向きになることはなかなかできません。そんなときは無理をしないことが大切です。たくさんの後悔や、いなくなったことへの喪失感はペットを失った人にならだれにでもあること。
それに後悔の数が多いのは、深い愛情の裏返しでもあるのです。今は思う存分ペットとの楽しかったこと、一緒に過ごした毎日を思い返しましょう。そうすることで徐々に大切な家族との別れを受け入れることができるのです。
亡くなったペットとの今後を考えてみましょう
ペットが亡くなった後について考えてみるとたくさんのプランを思い描くことができるでしょう。現代ではペットとのお別れに「ペット葬儀」を選択する方が増えています。葬儀は亡くなった者を弔うためにおこなわれます。家族の立派な一員であるペットのために開かれる葬儀も特別なものではありません。
あなたらしい「供養」どんな理想がありますか?
ペット葬儀にはたくさんのプランがあります。そのためあなたらしい「供養」を選択することも可能です。あなたの気持ちが十分伝わる葬儀になることでしょう。ペット葬儀の参考として、いくつかの例をご紹介します。
【プランター葬】
お庭のないマンションや戸建てにお住まいの方に最適な方法です。ペットがハムスターやインコなどの小動物である場合はそのままの状態で埋葬することができます。犬や猫など少し大きさがある動物は火葬して粉骨パウダーにして散骨または埋骨しましょう。
プランターに種を植えれば毎年花が咲くので、ペットが亡くなった後も一緒に生活しているように感じることができるかもしれません。
【散骨・海洋葬】
亡くなったペットを自然に戻してあげたい。このように考えている方には散骨・海洋葬によって供養することをおすすめします。これは亡くなったペットの遺骨を海にまく方法です。ただし、養殖場付近や観光地、他人の私有地では散骨が禁止されているので確認が必要です。
散骨業者にはペット専門の業者と、人間とペットの両方の遺骨を取り扱う業者がいます。ペット霊園やペット葬儀社がおこなってくれる場合もあるため、確認することをおすすめします。散骨・海洋葬は人間と同様、周りの環境に配慮しておこないましょう。
【飼い主と同じお墓に入る】
仏教では、動物は輪廻転生する生き物であるため同じお墓に入れることは基本タブーとされてきました。しかし近年は人々のライフスタイルの変化に伴い、ペットと人間が一緒のお墓に入るケースが増えてきました。大切な家族だからこそ同じ墓に入れて供養してあげることはとてもよいことといえるでしょう。
ペットは家族。お葬式に思いを込める方が増えている
大切な家族を送り出すのだから自分たちの思いをたくさん込めた葬儀にしたい。このように考えている方は増えています。
ペット葬儀では骨壺にペットの名前、写真、命日を印刷してくれるプランや、メモリアルグッズとして写真入りのペンダントやキーホルダーを作成してくれるプランなどがあります。ペット葬儀社と最後の別れについて話し合い、自分らしい供養のやり方を計画しましょう。
ペットの葬儀社ってどんな感じ?調べてみましょう
ペット葬儀を開くとき、相談したいことがたくさん出てくるでしょう。そんなときに頼りになるのがペットの葬儀社です。
ペット葬儀社は、安心してペットを送り出すための相談役
ペット葬儀社は最後の別れをサポートしてくれる、葬儀の相談役です。相談すれば自分らしい供養をおこなうための方法をいくつか提案してくれます。ペット葬儀社は約10年前から増え、現在では多くの葬儀社が存在している状態です。
どのペット葬儀社が自分と合ってそうなのかホームページなどで確認をしてみましょう。そのとき、サイトの掲載内容が親切丁寧で、料金システムなどが明確に記載されているかの判断が良い葬儀社を選ぶための目安です。
いくつか葬儀社を絞ったら、電話でお問い合わせをしてみましょう。電話対応で丁寧に相談に乗ってくれる会社は信頼できる可能性が高いです。費用が心配ならば比較サイトを利用して判断するのも良い方法といえるでしょう。
ペット葬儀社に確認しておきたいこと
ペット葬儀社に、最後の別れをする前にいくつか確認しておいた方がいいこともあります。ペット葬儀社が決まったら次のことを一度相談してみましょう。
理想の供養の形に沿ってる?葬儀内容のすり合わせ
まずは供養プランが自分の理想とあっているかを確認しましょう。
- 葬儀の有無
- 火葬のみか
- 納骨の方法
など、自分の希望がちゃんとかなえられているか、何かおかしな点はないか、不明な点はないかを確認しましょう。葬儀社に一任せず、すり合わせを重ねることで理想の供養の形が作り上げられます。葬儀社と一度会い、お互いに話し合うことが大切です。
火葬までに飼い主側がやっておくことを聞いておきましょう
ペット葬儀社によって、飼い主側に指定される準備や処置に違いがあります。何を準備しておくべきか、何かやらなければいけないことはないかを確認することが大切です。思ったよりも負担が大きかったとならないように先に聞いておきましょう。
口コミや、身近な利用者の評価も確認したい
ペット葬儀社は近年急速に増加したため、ペット葬儀に関する法律があまり整っていない状況です。その結果金儲けを目的とした悪徳業者も増えているようです。信頼できる業者を探すためには葬儀社の過去の業績がどのくらいあるのか確認するとよいでしょう。
比較サイトや口コミサイトを利用すれば今までの業績を知ることができます。また、評価の高い葬儀社を見つけることもできるでしょう。ペットを安心して送り出せるように、しっかり聞いたり調べたりすることが大切です。
まとめ
ペットは家族の大切な一員です。ペットとの思い出を胸にとどめておくためにも葬儀を開いてあげるのはよい方法と言えるでしょう。自分らしい供養でペットとお別れできるのならばとても素敵なことです。
ペット葬儀社は最後の別れを自分らしいものにしたいと考えている方の力になるでしょう。しかし中にはまごころのない業者もいるかもしれません。ホームページや電話、口コミサイトなどで確認し、信頼できる葬儀社を探しましょう。
自分らしい供養方法で葬儀をおこなうことができれば、それもペットとの大切な思い出の一部になります。ペットとの楽しかったことが思い返されて、悲しみや後悔だけではない気持ちでペットを見送ることができるでしょう。ペットとの関係に最後はありません。
葬儀を含めてペットと過ごした記憶を持ち続けることが一番良い供養と言えます。葬儀は、あなたが前を向くきっかけをくれることでしょう。