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最期まで大切に!埋葬のこと・お墓のことを解説します

最期まで大切にできるペットの埋葬のこと・お墓のことを解説します

家族のようにともに過ごしてきた、かけがえのないペットを亡くしたときのショックははかりしれません。精神的ダメージから克服できず気分が落ちこんでしまう「ペットロス」という言葉も今では当たり前のように使われています。家族であり、兄弟であり、ときには友人のような大切な存在だったことでしょう。

いつかはお別れの日がくるとわかっていても、いざそのときが訪れると心の整理はつかないものです。とても寂しく悲しいですが、ペットのために、そしてご自身のためにも後悔のない葬儀にしてください。今回はペットの葬儀・埋葬をテーマに、埋葬方法や土葬、お墓のことをお伝えしていきます。

ペット供養での4つの埋葬方法

近年、ペットは「愛玩動物」というより「家族」という扱いになってきました。そのためペットが亡くなったときの供養方法も人間に近づいてきました。

ペット霊園

ペット専門の霊園です。そのままの形で土葬するところや火葬してくれるところなど、霊園によって方法は違います。ペット霊園では他のペットと一緒に葬儀と火葬をおこなう「合同葬」、葬儀のあとに自分のペットのみで火葬してくれる「一任個別葬」と「立ち合い個別葬」があります。一任個別葬は葬儀社まかせのため立ち合いができません。火葬のときまで一緒にいるのなら立ち合い個別葬がよいでしょう。

町の自治体

火葬方法や費用はそれぞれ違いますので詳しいことは直接自治体へ問い合わせてみてください。ペットといえども「物」というカテゴリーになるので、中にはゴミとして処分されることもあります。自治体は公的施設なためどうしても葬儀や供養といったことまでは請け負えません。地域よっては、自治体がペット用の火葬場を持っていることがあります。

個人(自宅)

自分の家でも供養・埋葬は可能です。ただし埋葬は私有地に限ります。公園や川、山、他人の土地への無断処理は規定違反として罪になります。私有地に埋める場合、小鳥やハムスターのような小動物だと、プランターに埋葬することも可能です。マンション住まいだとこの方法がやりやすいかもしれません。

自分で火葬したいと思う方がいるかもしれませんが、やめましょう。ペットを燃やすということは木やゴミを燃やすのとは違います。生き物が焼かれるニオイやケムリでまわりに迷惑がかかります。

移動火葬

家で火葬をするために移動火葬車が出張してくれるサービスです。近くに霊園がない方や、家で葬儀したいが土葬ではなく火葬にしたいと考える方に便利です。自宅の駐車場などでおこなうので、ご近所トラブルには気をつけてください。ニオイやケムリが出ない工夫がされたトラックもあれば、小さな自動車もあります。

どちらにせよ遺体焼却に変わりはないので、近隣の方にひとこと知らせるくらいはしたほうが賢明でしょう。遺骨は返ってくるので、そのあと霊園に納骨するのも手元に置いておくのも自由です。

土葬で見送りたい。土葬について詳しく解説

土葬で見送りたい。土葬について詳しく解説

前述の自宅埋葬方法である土葬について方法や注意点、ポイントなどをお伝えします。

そもそも土葬していいの?

ペットを土葬することは、法律的には問題ありません。しかしどこでもよいわけではなく、必ず私有地で埋葬してください。私有地以外での埋葬は「廃棄物処理法」にひっかかります。

土葬する方法は?

1.穴を掘る
ハムスターのような小動物の場合はスコップで少し掘る程度でよいですが、犬や猫の場合は1mほどの穴を掘ってください。穴が浅いとカラスが突ついたり、他の動物に荒らされたりする可能性があります。

2.遺体はタオルなどで包む
タオルのような腐食するもので包んであげましょう。こうすることで早く土へ還すのを手伝ってくれます。

3.土を埋め返すときは多めに盛る
土は時間がたつと平らになっていきます。多めに土を盛って埋葬場所がわかるようにしましょう。場所をわかりやすくするために墓石として石を置いてあげるのもよいでしょう。

土葬の注意点とポイント

☑遺体が土に還るのには長い年月が必要です。引っ越しをしたり土地を売りに出したりすると、そのあとの住人が知らずに掘りおこしてしまうかもしれません。そうならないように土葬をしてもよいかは、長い月日を考えて決めなければなりません。

☑土葬によってニオイが発生する場合があります。近隣住人への配慮には気をつけてください。悪臭が地上に出てくるのを防ぐために、土は深く、最低1mは掘りましょう。

☑腐敗による病原菌などの元になる有害物質の発生をおさえるために石灰を撒いておきましょう。園芸店で気軽に買えるので準備しておくとよいです。

ペットのお墓の種類は4種類

ペットのお墓の種類は4種類

つぎはお墓にはどんなものがあるのか、種類別に説明します。

合同墓

複数のペットと一緒に同じお墓に入れます。ペット霊園ではこのタイプが多いです。遺骨の返却はできないので、遺骨が欲しい方は要注意です。霊園によっては、供養は毎年しているためお知らせが届きます。納骨期間は契約した分だけのため、契約更新ごとに料金が発生します。

個別墓

人間と同じように個別に墓石のあるタイプです。個別の墓石なのでデザインも選べ、納骨も個別です。区間区切りをするため広い土地がある霊園でしか扱えません。墓石、墓石の設置工事、ペットの名前を掘る作業と管理料と合わせると高額になりやすいです。

納骨堂

ペット用の納骨堂です。ただこちらはあまり普及していないため、納骨堂を利用したい方はよく調べる必要があります。納骨堂は霊園ごとにサイズや種類が違うので、ご自分でしっかりと確認してから契約することをおすすめします。個別墓よりは利用料金をおさえられますが、中には高級な種類もあるので好きなタイプを選ぶとよいでしょう。

手元供養

霊園などのお墓を利用しないで自分で納骨することです。ミニ骨壺もあるので祭壇にかざるなど自分なりの供養ができます。ミニ骨壺は安価で売られているので手元供養を考えている方は小さい骨坪を買うのもよいでしょう。

まとめ

ペットが亡くなるのはとてもつらいことです。すぐに気持ちの切り替えはできませんがせめて最期は笑って「ありがとう」といってあげたいものです。今回、ペット葬儀と埋葬についてお伝えしました。埋葬方法もそれぞれ特徴が違います。事情により希望通りにできないこともあるかもしれません。しかしペットの供養にいちばん大切なのは気持ちです。どれだけ大事にしてきたかはペットがちゃんと知っています。

お墓には、いつでも会いに行ける個別墓もあれば、みんなと一緒でさみしくないように合同墓もあります。またいつもそばにいられる手元墓も人気です。飼い主さんの気持ちが落ち着くいちばんのお墓を選んでください。そしてペットが安心して眠ることができる供養をしてあげてください。

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